発達障害のお子さんの就学先の種類と準備しておくこと

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発達障害(神経発達症)が知られるようになってきたのは、ごく最近のことです。発達障害のお子さんとの関わり方や、具体的な支援について悩んでいる方は、まだまだ多くいらっしゃいます。
本記事では、発達障害のお子さんの就学先について詳しく解説していきます。

「発達障害のお子さんの就学先は?」
「就学相談で行うことを知りたい」
「発達障害のお子さんの就業前準備とは?」
これらの疑問にお答えします。

放課後デイサービスに興味のある方や、申し込みを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

発達障害のお子さんの就学先

まずは、発達障害のお子さんの主な就学先についてご紹介します。
考えられるのは、以下の4つです。

  • 通常学級
  • 特別支援学級
  • 特別支援学校
  • 通級指導教室

それぞれ解説していきます。

就学先①通常学級

通常学級とは、定型発達の(発達障害でない)お子さんが多く在籍している通常学級です。もっとも社会と近い学級といえるでしょう。発達障害である本人とは違う能力や特性を持つお子さんたちとともに学ぶことで、社会的な経験やコミュニケーション能力の向上を図れます。
通常学級でも、もちろんお子さんの教育は行われますが、個々への適切な配慮や個別の支援計画を立案してくれるところは限られるでしょう。
このような学級に通うことで、発達障害のお子さんは社会的な関係を築きながら学びや成長が目指せる一方で、窮屈さや生活上の困難さも考えられる選択です。

就学先②特別支援学級

特別支援学級は、発達障害などのあるお子さんたちが専門の支援教育を受けながら学ぶ学級です。個々の特性に基づいた教育プログラムや支援計画が提供され、専門教師やカウンセラーがサポートを行います。
お子さんたちは自分のペースで学ぶことができ、個別のニーズに合わせた支援が行われます。
特別支援学級は、発達障害のお子さんたちにとって理解とサポートが充実しており、学びや成長に適した環境といえるでしょう。

就学先③特別支援学校

特別支援学校は、発達障害のあるお子さんたちがより専門的な教育や支援を受けながら学ぶ学校です。個別のニーズに合わせた教育プログラムや支援が提供され、専門教師やスペシャリストがサポートを行います。
学校内では、環境や教材も配慮されており、お子さんたちが自信を持って学び、成長できるようになっています。
特別支援学校は、発達障害のお子さんたちにとっては、理解とケアが充実している場であり、お子さんの学びの可能性を最大限に引き出す場所のひとつです。

就学先④通級指導教室

通級指導教室は、発達障害のあるお子さんたちが通常の学校に在籍しながら、専門の支援を受ける教室です。いわば、通常学級と特別支援学級の特長を併せ持った場所です。
専門の教師や支援員がサポートを行ってくれる一方で、学校での社会的な経験を積みながら、総合的に学習可能です。
発達障害のお子さんたちが自信を持って学び、成長できる最善の選択といえるかもしれません。

発達障害のお子さんの就学先を決める判断基準

次に、発達障害のお子さんの就学先を決める判断基準を見ていきましょう。
ここでは、以下の2パターンに分けて解説していきます。

  • 知的障害クラスの判定基準
  • 自閉症・情緒障害クラスの判定基準

それぞれ確認してください。

知的障害クラスの判定基準

知的障害クラスのひとつの判断基準として知能検査の結果が知的障害と認められるかどうかがあります。
ただ、実際は就学相談や保護者の方の意向を尊重しつつ、市区町村の就学支援委員会によって総合的に判断され、最終的には政令市または都道府県の教育委員会が決定通知を出します。
この基準は知的障害の度合いを考慮し、お子さんの能力と適切な教育支援を行うための指標です。

自閉症・情緒障害クラスの判定基準

自閉症・情緒障害クラスの判定基準も、就学相談や保護者の方の意向を尊重しつつ、市区町村の就学支援委員会によって総合的に判断され、最終的には政令市または都道府県の教育委員会が決定します。
当クラスは、知的障害がない場合に検討されます。

就学前に相談できる?

就学前に相談できるか不安な方も多いと思いますが、結論をいえば「可能」です。
方法としては、以下の2つが挙げられます。

  • 就学相談説明会
  • 就学相談

それぞれ解説していきます。

就学相談説明会

就学相談説明会は、発達障害のお子さんの保護者の方や関係者が参加する場です。
専門家からの説明や情報提供を通じて、就学前のお子さんの教育について理解を深めることができます。
個別の相談やほかの保護者の方との情報交換も行われ、お子さんの将来に向けた適切な教育支援策を考えるうえで重要な場となります。

就学相談

そのほかにも、就学相談と称して、発達障害のお子さんの保護者の方や関係者が利用する相談窓口がいくつかあります。こちらも専門家や教育関係者との面談を通じて、お子さんの発達や教育に関する悩みや問題について相談できるでしょう。
適切な教育プランや支援策を提案し、お子さんの特性やニーズに合わせた教育環境の選定に役立ちます。
保護者の方が不安や質問を持っている場合は、就学相談を利用して専門家の意見やアドバイスを受けることが重要です。

就学相談で行うこと

ここからは、就学相談で行うことを見ていきましょう。基本的には、以下の3つが挙げられます。

  • 質問・相談
  • 発達検査・知能検査
  • 行動観察・グループ観察

それぞれ解説していきます。

質問・相談

就学相談では、保護者の方や関係者がお子さんの発達障害に関する質問や悩みを専門家に相談できます。教育の不安やトラブル、適切なサポート方法など、専門家が的確なアドバイスや情報提供を行います。
また、ほかの保護者の方との交流も通じて、実際の経験や意見を共有することで、より具体的な解決策や支援方法が見つかることも。
質問や相談を通じて、お子さんの成長や学校生活の充実を図るための具体的な方針を立てましょう。

発達検査・知能検査

就学相談のなかには、医師や心理士(心理師)などの専門家が参加して、発達検査や知能検査を行っているところもあります。お子さんの認知能力、言語能力、社会性などの領域を評価してもらうことで、発達障害の有無や特性を把握できます。
検査結果を通じて、お子さんの強みや支援が必要な点を明確化し、個別の教育プランや適切な支援策の立案に役立てましょう。
検査結果は学校への共有にも利用でき、お子さんの教育環境の改善に寄与します。

関連記事:発達障害検査とは?主な種類や検査でわかること

行動観察・グループ観察

就学相談では、お子さんの行動やグループ内での関わり方を観察することができます。専門家がクラスや学校の環境でお子さんの行動を観察して、社会的な困難や行動の特徴を把握します。
観察結果を通じて、お子さんが適切な学習や社会参加を行えるようにするための支援策を立案することが目的です。
観察は日常の様子を捉えるため、保護者の方や教育関係者にも有用な情報を提供でき、お子さんの適切な支援やサービスにつながります。

発達障害のお子さんの就学前準備

ここからは、発達障害のお子さんの就学前準備について見ていきましょう。
ポイントは以下の3つです。

  • お子さんの特性に合わせて進学先を選ぶ
  • 情報を集める
  • 就学先への申し送りを徹底する

それぞれ解説していきます。

お子さんの特性に合わせて進学先を選ぶ

お子さんの特性に合わせて進学先を選ぶことで、お子さんの能力や個性を最大限伸ばせるでしょう。
適切な進学先の選択は、お子さんの学びや社会参加の成功につながります。
保護者の方や専門家との相談を通じて、適切な進路選択を支援することが重要です。

情報を集める

ここでの「情報を集める」とは、発達障害のお子さんが将来の就業に向けて必要な情報を収集することを指します。これには、発達障害自体や就学先に加え、職業や業務内容、求人情報、支援制度なども含まれます。
情報収集を通じて、お子さんの能力や興味に合った職業選択や適切な支援策の検討が可能となります
保護者の方や専門家と連携し、情報収集の過程で必要なサポートを行い、お子さんの将来の就業に向けた準備を進めることが重要です。

就学先への申し送りを徹底する

「就学先への申し送り」とは、発達障害のお子さんが就学する際に、学校や教職員に適切な情報を共有することを指します。発達特性やサポートの必要性を伝えることで、お子さんの個別ニーズに応じた支援を受けられる環境を整えましょう。
保護者の方や専門家と連携し、適切な情報共有とコミュニケーションを行うことが重要です。

発達障害のお子さんの就学先はさまざま

今回は、発達障害のお子さんの就学先について解説してきました。発達障害のお子さんの就学先には、通常学級、特別支援学級、特別支援学校、通級指導教室があります。
通常学級は普通の学校で一緒に学ぶ場であり、特別支援学級は発達障害に特化したクラスです。
特別支援学校は多様な障害を抱えるお子さんのための専門の学校であり、通級指導教室は一時的に特別支援学校に通う制度です。
適切な環境を、専門家と相談しながら模索しましょう。

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