児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは?対象・役割を比較

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「児童発達支援について知りたい」
「児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは?」
「放課後等デイサービスの支援内容を知りたい」
児童発達支援や放課後等デイサービスについて詳しく知らない方も少なくありません。

本記事では、児童発達支援と放課後等デイサービスの違いや、児童発達支援での支援内容を紹介します。
放課後等デイサービスでの支援内容についても詳しく説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

児童発達支援(児発)とは

児童発達支援とは、障害を持つ子どもたちが通う障害支援機関のひとつです。
お子さんの発達を促進するために、個別にカスタマイズされた教育プログラムを提供し、成長や発達を遂げるために必要なサポートやケアを提供することを目的としています。

また、児童発達支援では、利用者の家族をサポートすることも重要です。
家族に対して情報提供や相談支援を行い、お子さんの適切な発達を支えます。

児童発達支援は、お子さんたちが最大限の発達と成長を遂げるために重要な役割を果たしています。
早期の発見と手厚いサポートにより、お子さんたちはより良い未来を築くための基盤を確立することができるでしょう。

児童発達支援と放課後等デイサービスの違い

児童発達支援と放課後等デイサービスは、いずれもお子さんの成長・発達を支援するためのサービスですが、もっとも大きな違いは対象年齢です。

児童発達支援は、0歳から6歳までの年齢層のお子さんを対象としているのに対し、放課後等デイサービスは、小学校入学から高校卒業までの年齢層のお子さんを対象としています。

どちらもお子さんの成長・発達を支援する重要なサービスであり、お子さんたちが健やかに成長していくために大切な存在です。

児童発達支援と放課後等デイサービスの役割・支援内容の違い

児童発達支援と放課後等デイサービスの役割は異なり、支援内容にも違いがあります。

まず、児童発達支援では知的・身体的・感情的な発達の遅れや障害を持つお子さんに対して、個別に適した支援を提供します。
特定のプログラムや訓練を通じて、お子さんの能力向上や社会参加を促進させることが目的です。

一方、放課後等デイサービスは学校終了後の放課後や学校休業日に、お子さんの生活支援や心のサポートを行います。
個人に合わせた支援を行い、学習支援や社会的スキルの向上を目指すこと以外に、お子さんたちが安全で充実した時間を過ごすことを目的としています。

大きな違いはありませんが、利用を検討している方は知っておきましょう。

児童発達支援での支援内容

児童発達支援では、具体的にどのような支援を行っているのでしょうか。
今回は、以下の5つのポイントに分けて説明します。

【支援内容】

  • 健康・生活
  • 運動・感覚
  • 認知・行動
  • 言語・コミュニケーション
  • 人間関係・社会性

それぞれ解説していきます。

健康・生活

児童発達支援では、お子さんの身体的な健康状態を常に確認します。
健康に関するさまざまな側面にアプローチをすることで、お子さんの発達に必要な環境やサポートを提供することが目的です。

また、生活面では、日常生活のスキルや習慣の獲得を支援します。
具体的な生活習慣としては、食事や着替え、歯磨きなどの基本的な自己ケアスキルの向上があります。
くわえて、家庭環境の整備や安全管理、遊びや社会的な関わり方のサポートも児童発達支援の役割です。

児童発達支援は、お子さんの発達全般に関わる幅広い領域での支援を提供するため、多くの専門職が協力して取り組むことが求められます。
その中でお子さんの健康や生活を支え、健やかな成長を促すことが目標となります。

運動・感覚

児童発達支援では、運動や感覚に関する支援を行います。
運動はお子さんたちの発達に非常に重要であり、身体的・精神的な成長に大きく貢献します。

具体的な運動支援の一例として、お子さんたちが基本的なモータースキルを獲得するためのトレーニングや指導が主です。
これにより、お子さんたちは身体のコントロールやバランス、協調性などのスキルを向上させることができます。

運動や感覚に関する支援を通じて、お子さんたちの運動能力の向上だけでなく、自信や自己肯定感、社会的な関わり方など、総合的な発達を促すことが目指されています。

認知・行動

児童発達支援では、認知・行動に関する支援も行います。

この支援の目的は、発達遅延や発達障害を持つお子さんたちが、より良い日常生活や学習を送るために必要なスキルや能力を習得することです。
たとえば、言語能力の向上のためにコミュニケーションの手段やスキルを教えたり、知能の発達を促すために問題解決や推理のトレーニングを行ったりします。

次に、児童発達支援における行動の支援とは、社会性・感情・自己統制といった領域にアプローチすることです。
たとえば、社会的なスキルの向上のためにコミュニケーションや協力の方法を教えたり、感情のコントロールや表現方法の指導を行ったりします。

児童発達支援では、個々のお子さんのニーズや発達段階に合わせた支援を提供し、お子さんたちが自己肯定感を持ち、自立や社会参加を果たすことができるようサポートしています。

言語・コミュニケーション

児童発達支援では、言語・コミュニケーションの支援を行います。
言語とコミュニケーションは、社会的な関係を築き、情報や意思を伝えるために重要なスキルですが、発達に遅れや困難を抱えるお子さんたちは、それらのスキルの獲得や発達が困難な場合があるのです。

児童発達支援では、言葉の理解力を高めるために、絵カードなどを用いて単語や概念の練習、会話やコミュニケーションのスキルを向上させるために、模擬的な会話やコミュニケーションの練習が可能です。
言語・コミュニケーションの支援は、個々のお子さんのニーズに合わせて行われます。

専門的な知識や技術を持つ支援者が、適切な方法や手法を使用し、お子さんの言語やコミュニケーションの発達を促進させるための支援を提供するため、大変効果的なサービスといえるでしょう。

人間関係・社会性

人間関係や社会性の発達には、幼少期から青年期までのさまざまな発達段階が存在します。

発達段階に適したプログラムや活動を通じて、人間関係や社会性の発達を促します。
たとえば、グループ活動やプレイセラピー、ルールやマナーの教育を通じて、適切な行動についての支援を受けることが可能です。

児童発達支援では、個別の支援プランを立案し、専門の支援者がお子さんと協力して、人間関係や社会性の発達をサポートします。

関連記事:児童発達支援とは?サービスや費用、申請の流れを解説

放課後等デイサービスでの支援内容

一方、放課後等デイサービスでは、児童発達支援とは異なった支援を行っています。
今回は、以下の4つのポイントに分けて説明します。

【支援内容】

  • 自立支援と日常生活の充実のための活動
  • 創作活動
  • 地域交流の機会の提供
  • 余暇の提供

それぞれ解説していきます。

自立支援と日常生活の充実ための活動

放課後等デイサービスでは、お子さんたちが自らの能力を高めながら、生活を充実させるための支援を行っています。

排泄や入浴、食事、着替えなど、身の回りのスキルや生活習慣の習得を目指し、個々のお子さんの成長段階に合わせて支援することも、放課後等デイサービスの役割です。
くわえて、宿題や学習計画の作成、勉強方法の指導などを通じて、学校での学習においても自立できるようにサポートします。

将来的には、より自立した生活を送れるようになり、社会での自己実現や安定した生活を築く基盤を作ることが目標とされています。

創作活動

お子さんたちの好きなことや得意なことに基づいて、クラブ活動や教室などで興味・才能の育成を行います。

音楽、スポーツ、美術、工作など幅広い分野での活動を通じて、お子さんの自己肯定感や個性の発見を促すことが目的です。
たとえば、工作活動では、お子さんたちは紙や画材を使って自由な発想で絵画や工作を行うことが可能です。

遊びやコミュニケーションを通して利用者の成功体験を増やし心の成長を促すほか、将来的に豊かな生活を送れるように手助けをすることも、放課後等デイサービスの支援内容です。

地域交流の機会の提供

お子さんたちが社会の一員として自立して生活できるよう、外出やレクリエーション活動、地域でのボランティア活動などを通じて、コミュニケーション能力や適切な社会ルールを身につける支援を行います。

たとえば、地域のイベントに参加したり、地域のお祭りやイベントに出店するなど、地域との交流を促進する取り組みを行うことも放課後等デイサービスの役割です。
地域の人々もお子さんたちとの交流を通じて新たなエネルギーや活気を得ることができ、地域全体の活性化にもつながるでしょう。

余暇の提供

放課後等デイサービスにおける「余暇の提供」とは、利用者が放課後や休日に、自分自身の趣味や興味に合わせた活動を楽しむことをサポートするサービスです。
このサービスでは、ご利用者一人ひとりの希望に合わせた活動プログラムが提供されます。

音楽や絵画、スポーツ、ゲーム、料理、読書など、いくつかのカテゴリーに分かれた活動があり、ご利用されるお子さんは興味のある分野を選択して専門の指導員やスタッフのサポートのもとでその活動に取り組むことができます。

「余暇の提供」は、放課後等デイサービスにおいてご利用されるお子さんが自由な時間を有意義に過ごすことをサポートする重要なサービスです。
ご利用者一人ひとりの個性や好みを尊重しながら、楽しみながら過ごすことができる活動を提供しています。

関連記事:放課後等デイサービスの利用方法と申請方法を解説

児童発達支援と放課後等デイサービスの違いは対象年齢

児童発達支援は、0歳から6歳までの年齢層のお子さんを対象としているのに対し、放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの就学されているお子さんを対象としています。

どちらもお子さんの発達を支援する重要なサービスであり、お子さんたちが豊かに成長していくために大切な機関です。
対象年齢の違いだけでなく、支援内容についても細かな違いがあるため、詳しく知っておく必要があります。

サービスのご利用を検討している方は参考にしてみてください。

ファミリー・キッズでは、障がい児通所支援事業所を展開しております。楽しく遊び・学び・育みながらお子様一人ひとりの成長や自立のお手伝いをしております。気になる方はぜひお問い合わせください。

ファミリーキッズの放課後等デイサービスとは

放課後等デイサービスは学校に就学している障がい児に対し、個別活動や集団活動を通して「日常生活での基本的な動作の指導や自立支援」や「集団生活への適応に向けた支援」などを行う障害福祉サービスです。

ファミリー・キッズでは「家庭的な環境で安心して過ごしていただく」ということを心掛けており、
楽しく遊び、学び、育みながら、お子様に内在している潜在能力を最大限に引き出します。

ファミリー・キッズでは、以下の地域で放課後等デイサービスを運営しています。

神奈川県のファミリー・キッズ

放課後等デイサービス 伊勢原
放課後等デイサービス 海老名
放課後等デイサービス 茅ヶ崎
放課後等デイサービス 座間
放課後等デイサービス 愛川
放課後等デイサービス 綾瀬
放課後等デイサービス 南林間
放課後等デイサービス 秦野
放課後等デイサービス 相模原
放課後等デイサービス 藤沢
放課後等デイサービス 平塚
放課後等デイサービス 厚木
放課後等デイサービス 湘南
ショートステイ ファミリーキッズ伊勢原

福島県のファミリー・キッズ

放課後等デイサービス 会津若松
放課後等デイサービス 喜多方
放課後等デイサービス 郡山
放課後等デイサービス 会津

相談支援事業所

ファミリー・サポート湘南
相談サポートセンター ファミリー会津
相談ファミリー・サポートセンター郡山

放課後等デイサービスの利用に関してお悩みがあれば、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

ファミリーキッズの放課後等デイサービスで一緒に働きませんか?

株式会社ベストライフジャパンが運営する障がい児通所支援事業所「ファミリー・キッズ」は、小学1年~高校3年生までの障がいのある子どもたちを対象に「自立した生活を営める支援」と「安心して過ごせる空間」を提供しています。

「家庭的な環境で安心して過ごしていただく」ということを常に心がけており、楽しく遊び・学び・育みながらお子様の潜在能力を最大限に引き出し、またコミュニケーションを図りながら、季節的行事や社会体験を重ね地域社会で自分らしく生活できるよう成長を見守りサポートしています。

ファミリー・キッズでは、「子供がすごい好きだけどスキルや資格がない」という方でも、働きながら1つ1つ学ぶことができます。

会社負担で働きながら資格の取得もできますし、研修など充実してます。

楽しくスキルアップできる職場ですし、学べることもたくさんありますので、興味があればまずはご応募下さい。

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